附属自然教育園

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スタッフブログ

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5月27日(日) 初めてのサイエンスカフェ
石川です。本日、初めてのサイエンスカフェを実施しました。

10年くらい前から日本でもサイエンスカフェが行われるようになりました。
自然教育園では今年度から動物研究部及び植物研究部の研究員による2種類の学習支援活動を実施するようになりましたが、そのうちの1種類はサイエンスカフェとして行うことにしました。サイエンスカフェは、教室で講師と生徒が向かいあって講義をするような形ではなく、カフェのようなくつろいだ雰囲気で語り合うというもので、自然教育園ではそれを森の中で行おうということで「緑陰サイエンスカフェ」という名称にしました。

きょうは初めての緑陰サイエンスカフェで、動物研究部の川田伸一郎研究員による「大都会の野生哺乳類 モグラ」が行われました。
はじめにモグラ塚を観察してから、カフェの会場に行きました。そして、モグラの話をしてから、川田研究員が持参したモグラに、カフェ会場近くで採取したミミズを食べさせ、観察しました。モグラは大変喜んで、食欲旺盛で、じっくり観察ができました。
モグラもミミズも棲息している地域でのサイエンスカフェは、臨場感抜群で、想像力を刺激するもので、素晴らしいサイエンスカフェになりました。

自然教育園でのサイエンスカフェはテーマによっては、カフェプラス観察会になるもので、きょうは1時間ではとても足りませんでした。


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5月17日(木) 子ガメの誕生
水生植物園でカキツバタが咲いています。こんにちは大澤です。

先日、地面を歩いているカメを見つけましたが危うく長靴で踏むところでした。
今回出会ったのは体長4cm程の子ガメで、甲羅のうしろにのこぎり状のきれ込みがないのでクサガメの子ガメと思います。
土の中で孵化した子ガメは長期間地中で過ごしてから今頃這い出でくるものもいるようです。
クサガメは初夏の頃に産卵にします。産卵は園路際の堅い地面を長い爪がある後ろ足で深く掘ります。卵は楕円形で大きさは約3cm、産卵数は4〜11個くらいです。

自然教育園にはクサガメ・イシガメ・スッポン・外来種のアカミミガメがいますが、クサガメが最も多く生息しています。

そういえば以前、水生植物園の踏み丸太を改修工事していたとき、踏み丸太の底の地面にアカミミガメの子ガメ5匹を見つけたことがありました。
もし、子ガメや親ガメを見つけたらそっと見守ってあげましょう。

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5月10日(木) ミノウスバの幼虫
園内の草や木には蛾や蜂などの幼虫が葉を食べている様子が観察できます。
こんにちは大澤です。

数週間前からマユミの葉が蛾の仲間のミノウスバの幼虫に食べられ続け、4月30日にはとうとう枝だけとなって丸坊主になってしまいました。
ミノウスバの幼虫はマユミの葉を食べ尽くした後も柔らかい枝先を食べ続けていました。
その後は葉の表面や垣根などに繭を作って蛹になり、11月頃に羽化します。

自然教育園は生きものを自然のままに見て頂きたいのですが、毛虫がたくさんいるのは近寄りがたいと思う方も少なくないようです。
以前キアシドクガの幼虫が5年連続して大発生した時は、園周囲の万年塀や近隣住居のバルコニーまで幼虫が侵入して、苦情の電話の度に職員総出でほうきとちり取りを持って回収に伺った苦い経験があります。

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5月9日(水) ウオーキングと自然教育園
 石川です。連休が明け、いよいよ新緑が深まってきました。

 自然教育園にはいろいろな目的の方がおいでになります。自然を観察、学習、研究あるいは鑑賞される方、自然をテーマに撮影、写生、句作など芸術活動をされる方、ウオーキング、リハビリなど健康づくりの一環として利用される方、その他、思索、気分転換、デートなどさまざまな目的の方がいらっしゃいます。目的を複数お持ちの方もおいでで、とくに自然観察とウオーキングを兼ねる方は多いようです。

 ウオーキングの方で驚いた例を紹介します。
 過日、自然教育園の中を6周されたという中年の女性がいらっしゃいました。また、70歳代と思われる横浜からの女性二人が、品川駅で降りて徒歩でおいでになり、園内をゆっくり自然観察しながら回りました。そのうえで、品川駅まで歩くコースを相談されたので、その健脚ぶりに驚きました。
 千葉からおいでの高齢者のグループが目黒駅から歩いて、目黒不動に行き、そこを起点に山手七福神めぐりをする途中で自然教育園においでになり、園から白金高輪方面に行かれました。さらに、港区の高齢者福祉施設である南麻布いきいきプラザは麻布十番駅の近くにありますが、そこから十数名のグループで歩いておいでになり、園内散策の後、帰りも歩いて帰るというので驚きました。

 中高年の方々に感化され、ウオーキングをしようかと思います。

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