附属自然教育園

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スタッフブログ

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9月19日(木) ヒガンバナの開花
園内では、現在も蝉が懸命に鳴いています。こんにちは、事務室uです。

今週20日から秋のお彼岸を迎えますが、この時期に咲く赤い花 ヒガンバナが現在、水生植物園などで見ごろを迎えています。 

ヒガンバナは、以前ご紹介したキツネノカミソリと同様に、花と葉が同時に出ることはなく、花が枯れると細長い濃緑色の葉が出て、冬を越し、春から夏の時期に葉が枯れ、再び開花するという独特のサイクルをもっています。また、鱗茎にアルカロイドの一種リコリンという毒があり、水田や墓地などでネズミや虫・モグラよけに植えられ、利用されているそうです。

ヒガンバナの別名はいろいろとありますが、曼珠沙華とも呼ばれています。仏教用語から由来するもので、天上に咲く花 吉兆を意味するそうです。

この時期にのみ見られる、赤い花は、鮮やかな印象を私たちにあたえてくれます。

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9月6日(金) ジョロウグモの話
こんにちは、青木です。
8月が終わり、いつの間にか秋の気配を感じるようになりました。まだまだ残暑は厳しいですが園内のツクツクボウシの声を聞くと夏の終わりを感じます。季節は初秋に入りました。

園内ではジョロウグモの巣を多く見かけます。巣の形は馬てい型で、横糸が五線譜のように並び、美しい形をしています。
今の時期はメスが最後の脱皮をする頃で、メスの巣にオスが同居している様子が見られます。メスは巣の中央にいて、その周りにオスがいます。オスはメスの脱皮のタイミングを見計らって交接をします。
写真は、下の方にいるのがメス、右上にいるのがオスです。左上にあるのはメスの脱皮した脱け殻です。

最後の脱皮を終えたメスは餌をモリモリ食べ、体がどんどん大きくなっていきます。それに伴い巣もより大きく丈夫になり、食べる餌も大きな昆虫へと変化していきます。また、体色も黄色、赤、水色の鮮やかな色が目立ってきます。
一方、オスの体色は茶色っぽく、餌をほとんど食べないため体は小さくなってしまいます。

これらの様子は今の時期から10月にかけて見られます。体や餌の大きさに変化がみられるジョロウグモの様子を観察してみてください。

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