生物記録情報

2009.7.23
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はウバユリ、ヌマトラノオ、ハグロソウの花です。
 つい最近まで見事に咲いていたヤマユリに比べれば、ウバユリはやや控えめな印象の花です。名前の由来となったウバとは「姥」の意味で、花の咲く頃に葉がないので歯がないおばあさんにたとえられたと言う説があります。実際には葉に穴があいたりして痛んではいますが葉はあります。路傍植物園と水鳥の沼周辺で見られます。
 ヌマトラノオは花の穂を「虎の尾」に見たて、沼などの湿ったところに見られることからこの名前が付けられました。水生植物園で見られますが、これに先駆けて咲いていたイヌヌマトラノオに比べると、全体に細身で穂が真っ直ぐに上に伸びています。
 ハグロソウはキツネノマゴ科の多年草。葉が暗緑色であることから葉黒草と名付けられました。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) エビヅル、クサギ、サネカズラ
(花の見頃) カラスザンショウ、タラノキ、ノブドウ、マンリョウ、ヤマハギ
(花そろそろ終わり) リョウブ
(実の見頃) ウワミズザクラ
〔草〕
(咲き始め) イノコズチ、キキョウ、キンミズヒキ、サワヒヨドリ、セリ、ダイコンソウ、ツユクサ、ナガボノシロワレモコウ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ヤブラン、ヤマホトトギス、ユウガギク
(花の見頃) アキカラマツ、アサザ、イヌヌマトラノオ、ウバユリ、オオチドメ、オニドコロ、クサノオウ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、シロネ、ソクズ、タカトウダイ、タケニグサ、ツルニガクサ、ヌマトラノオ、ハグロソウ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミソハギ、ミツバ、ミョウガ、ムラサキツメクサ、メヤブマオ、ヤブミョウガ
(花そろそろ終わり) チダケサシ、トモエソウ、ノカンゾウ、ハエドクソウ、ハシカグサ、ヘビイチゴ、マヤラン、ヤブマオ、ヤマユリ

ウバユリの花
ウバユリの花
ヌマトラノオの花
ヌマトラノオの花
ハグロソウの花
ハグロソウの花
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