生物記録情報

2011.7.20
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヌマトラノオの花、ハグロソウの花、ウバユリの花です。
 ヌマトラノオはサクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、沼などの湿ったところに見られます。先に咲き始めたイヌヌマトラノオと同じ仲間で似ています。イヌヌマトラノオに比べ、全体に細身で穂が真っ直ぐに上に伸びており、花の付き方もまばらです。水生植物園で見られます。
 ハグロソウはキツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草です。葉が暗緑色であることから葉黒草と名付けられました。花は約2cmで、上唇と下唇に分かれ、また花弁の内側には赤い斑紋があり、特徴のある形をしています。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
 ウバユリはユリ科ウバユリ属の多年草です。名前の由来となったウバとは「姥」の意味で、花の咲く頃に葉がないので歯がないおばあさんにたとえられたと言う説があります。実際には葉に穴があいたりして痛んではいますが葉はあります。路傍植物園と水鳥の沼周辺で咲き始めました。

〔樹木〕
(咲き始め)エビヅル、カラスザンショウ、クサギ、ノブドウ、マンリョウ
(花の見頃)リョウブ
(花そろそろ終わり)トウネズミモチ、ネムノキ、ヤマハギ、

〔草〕
(咲き始め)ウバユリ、キンミズヒキ、コバノカモメヅル、ツユクサ、ヌスビトハギ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヤブラン、ユウガギク
(花の見頃)アサザ、イヌヌマトラノオ、オオチドメ、オニドコロ、キキョウ、クサノオウ、サガミラン、サワヒヨドリ、ジャノヒゲ、シロネ、ソクズ、ダイコンソウ、タカトウダイ、タケニグサ、ツルニガクサ、ヌマトラノオ、ハエドクソウ、ハグロソウ、マヤラン、ミソハギ、メヤブマオ、ヤブカンゾウ、ヤブマオ、ヤブミョウガ、ヤマユリ、ヨウシュヤマゴボウ
(花そろそろ終わり)アイイロニワゼキショウ、オオバギボウシ、クサフジ、シオデ、シロツメクサ、チダケサシ、ノカンゾウ、ハンゲショウ、ヒメジョオン、ミツバ

 よく見られる昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、キチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ルリシジミ、コミスジ、ツマグロヒョウモン、ヒカゲチョウ、ヒメジャノメ
 トンボ類…ギンヤンマ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、チョウトンボ、コシアキトンボ
 セミ類…ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ
 その他…アメンボ
〔クモ類〕
ナガコガネグモ、ジグモ
〔鳥類〕
 スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス、カルガモ
〔その他〕
 カナヘビ、ウシガエル、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ
ヌマトラノオの花
ヌマトラノオの花
ハグロソウの花
ハグロソウの花
ウバユリの花
ウバユリの花
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