生物記録情報

2011.8.10

 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はキンミズヒキの花、フシグロセンノウの花、ヨウシュヤマゴボウの花です。
 キンミズヒキはバラ科キンミズヒキ属の多年草で、山道や草地などに生えます。赤と白の花をつけるタデ科のミズヒキ(のし袋につける水引にたとえた)に花のようすが似て黄色の花をつけることから名付けられました。果実には棘があり、これが動物にひっついて散布される、いわゆる「ひっつき虫」です。路傍植物園・水生植物園・武蔵野植物園で見られます。
 フシグロセンソウはナデシコ科センノウ属の多年草です。武蔵野植物園で色鮮やかな朱色の花を咲かせています。名前は節が黒ずんでいるセンノウという意味です。センノウは京都の寺「仙翁寺」にあった中国から伝わったナデシコ科の植物のことです。
 ヨウシュヤマゴボウはヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草です。北米原産の帰化植物で、高さ1〜2mにもなる大型草本です。アメリカヤマゴボウという別名もあり、有毒植物です。熟した果実を潰した赤紫色の果汁は、服などに付くとなかなか落ちず、染料にもなります。アメリカではインクベリーとも呼ばれます。

〔樹木〕
(花の見頃)エビヅル、クサギ、サネカズラ、ナツフジ、ノブドウ
(花そろそろ終わり)カラスザンショウ、ヤマハギ

〔草〕
(咲き始め)アズマカモメヅル、キツネノマゴ、ゲンノショウコ、コバノカモメヅル、コヤブタバコ、シラヤマギク、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、ミゾソバ、ヤブラン、ユウガギク
(花の見頃)イヌヌマトラノオ、エゾアブラガヤ、オニドコロ、オヒシバ、カラスウリ、キツネノカミソリ、キンミズヒキ、コバギボウシ、サガミラン、サワヒヨドリ、シロネ、ソクズ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツユクサ、ヌスビトハギ、ヌマトラノオ、ハグロソウ、マツカゼソウ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ミソハギ、ミョウガ、メヤブマオ、ヤブガラシ、ヤブミョウガ、ヤマノイモ、ヨウシュヤマゴボウ
(花そろそろ終わり)ウバユリ、オオチドメ、キキョウ、クサノオウ、ケキツネノボタン、シロツメクサ、ツルニガクサ、ハエドクソウ、ヒメジョオン、ヤブマオ

 見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、キチョウ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、コミスジ、ヒメジャノメ、イチモンジセセリ
 トンボ類…オニヤンマ、ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ
 セミ類…ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラザミ、ツクツクボウシ
 その他…クマバチ、アメンボ

〔クモ類〕
ジョロウグモ、コガタコガネグモ、ナガコガネグモ、ジグモ

〔鳥類〕
 スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス、カルガモ
カワセミ

〔その他〕
 カナヘビ、ウシガエル、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ
キンミズヒキの花
キンミズヒキの花
フシグロセンノウの花
フシグロセンノウの花
ヨウシュヤマゴボウの花
ヨウシュヤマゴボウの花
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