生物記録情報

2011.8.31
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヌスビトハギの花、ヒヨドリジョウゴの花、コバノカモメヅルの花です。
 ヌスビトハギはマメ科ヌスビトハギ属の多年草です。果実の形が盗人の足跡に似ていることからこのような名前が付きました。名前は物騒ですが、ピンク色の小さな可憐な花を咲かせます。果実も出来はじめています。いわゆる「ひっつき虫」で、表面にかぎ状の毛が密生し、衣服などに付きます。路傍植物園・水生植物園・武蔵野植物園など各所で見られます。
 ヒヨドリジョウゴはナス科ナス属のツル性の多年草です。漢字で「鵯上戸」と書き、ヒヨドリがこの果実を好んで食べることから名付けたと言われていますが、ヒヨドリが食べることは滅多になく、冬になっても赤い果実が残ります。路傍植物園などで見られます。
 コバノカモメヅルはガガイモ科カモメヅル属のツル性の多年草です。花は径が1pにも満たない小ささですが、赤紫の色と星のような形が特徴的です。秋にできる種子は先に長い毛があり、風に乗って散布されます。


〔樹木〕
(咲き始め)ヤマハギ
(花の見頃)エビヅル、サネカズラ、センニンソウ、ノブドウ
(花そろそろ終わり)クサギ

〔草〕
(咲き始め)オトコエシ、シラヤマギク、シロバナサクラタデ、タイアザミ、ツルマメ、トラノオスズカケ、ノハラアザミ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、ムカゴイラクサ、モミジガサ、ヤブタバコ、ヤマハッカ
(花の見頃)アキカラマツ、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オオヒナノウスツボ、オニドコロ、カナムグラ、ガンクビソウ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、サワヒヨドリ、シロバナキツネノマゴ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ノブキ、ハグロソウ、ハシカグサ、ヒヨドリジョウゴ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミズヒキ、メハジキ、ヤブラン、ユウガギク、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)イヌヌマトラノオ、キキョウ、ケキツネノボタン、コヤブタバコ、シロネ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ヌマトラノオ、ミズタマソウ、ミソハギ、ミョウガ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ

 見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、キチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、コミスジ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ
 トンボ類…シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、アジアイトトンボ、オニヤンマ
 セミ類…ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラザミ、ツクツクボウシ
 ハチ類…クマバチ、コンボウヤセバチ、キイロスズメバチ、ミカドトックリバチ、ハラナガツチバチ、ハラアカハキリバチヤドリ、クロアナバチ
アブ類…ホソヒラタアブ、コウヤツリアブ
その他…アメンボ、オオカマキリ

〔クモ類〕
ジョロウグモ、コガタコガネグモ、ナガコガネグモ、ジグモ、ハナグモ

〔鳥類〕
 スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス、カルガモ
ダイサギ

〔その他〕
 カナヘビ、ウシガエル、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ
ヌスビトハギの花
ヌスビトハギの花
ヒヨドリジョウゴの花
ヒヨドリジョウゴの花
コバノカモメヅルの花
コバノカモメヅルの花
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