生物記録情報

2011.9.7

 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はワレモコウとナガボノシロワレモコウの花、オトコエシの花、ノシランの花です。
 ワレモコウはバラ科ワレモコウ属の多年草で、秋を代表する野草としてよく知られています。「ワレモコウ」という名が付いたのには、目立たない花のため、「我も紅(こう)なり」と主張しているのではないか、という説があります。同じ仲間に属するナガボノシロワレモコウは、長い穂の白いワレモコウという意味です。いずれも水生植物園で見られます。
 オトコエシは秋の七草の一つであるオミナエシと同じオミナエシ科オミナエシ属の多年草です。オミナエシ(女郎花)に似てオミナエシよりも強壮な感じがするので、オトコエシ(男郎花)と名付けられたと言われています。オミナエシは黄色い花ですが、こちらは白い花です。武蔵野植物園で見られます。
 ノシランは、ユリ科ジャノヒゲ属の多年草です。冬の間の美しい青色の実が目立ちますが、現在白い花を咲かせています。ノシランという名前の由来は、「ノシ」は葉の形が進物や贈答品に添える「熨斗(のし)」に似ていることから、「ラン」は細長い葉が蘭の葉に似ていることからだと言われています。森の小道、路傍植物園、水生植物園などで見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)ヌルデ、ヤマハギ
(花の見頃)エビヅル、センニンソウ、ノブドウ
(花そろそろ終わり)サネカズラ
(実の見頃)ゴンズイ、タマサンゴ、ヤマボウシ

〔草〕
(咲き始め)カラムシ、シモバシラ、シュウブンソウ、タイアザミ、チヂミザサ、ツルボ、ナキリスゲ、ノダケ、ノハラアザミ、ヒメジソ、ボントクタデ、ヤブタバコ、ヤマハッカ
(花の見頃)アキカラマツ、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オオヒナノウスツボ、オトコエシ、オニドコロ、オヒシバ、カナムグラ、ガンクビソウ、キツネノマゴ、キンミズヒキ、ギンミズヒキ、クズ、ゲンノショウコ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、コメヒシバ、サワヒヨドリ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、スズメノヒエ、ツユクサ、ツルマメ、トラノオスズカケ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノシラン、ノブキ、ハグロソウ、ハシカグサ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミズヒキ、ムカゴイラクサ、モミジガサ、ヤブラン、ユウガギク、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)イヌヌマトラノオ、コヤブタバコ、シロネ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツリガネニンジン、フシグロセンノウ、ミズタマソウ、ミソハギ、ミョウガ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ
(実の見頃)ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ

 見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…アオスジアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、キチョウ、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ヤマトシジミ、アカボシゴマダラ、コミスジ、イチモンジセセリ
 トンボ類…シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ギンヤンマ、オニヤンマ
 セミ類…ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラザミ、ツクツクボウシ
 ハチ類…クマバチ、コンボウヤセバチ、キイロスズメバチ、ミカドトックリバチ、ハラナガツチバチ、クロアナバチ
アブ類…ホソヒラタアブ
バッタ類…ショウリョウバッタ、クダマキモドキ、アオマツムシ
その他…アメンボ

〔クモ類〕
ジョロウグモ、コガタコガネグモ、ナガコガネグモ、ジグモ、ハナグモ

〔鳥類〕
 スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス、カルガモ
ダイサギ

〔その他〕
 カナヘビ、ウシガエル、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ
ワレモコウとナガボノシロワレモコウの花
ワレモコウとナガボノシロワレモコウの花
オトコエシの花
オトコエシの花
ノシランの花
ノシランの花
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