生物記録情報

2014.5.29
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)ヤマアジサイ
(花の見頃)アズマネザサ、タマサンゴ、ハマクサギ、ヤマボウシ
(花そろそろ終わり)イイギリ、ウツギ、ゴンズイ、スイカズラ、スダジイ、ナワシロイチゴ、ハゼノキ

〔草〕
(咲き始め)ウマノミツバ、オオチドメ、クララ、コモチマンネングサ、ナガバハエドクソウ、ノビル
(花の見頃)アイイロニワゼキショウ(ルリニワゼキショウ)、アサザ、オオバコ、カモジグサ、クサヨシ、ケキツネノボタン、コナスビ、サイハイラン、シロツメクサ、スズメノカタビラ、ドクダミ、ニワゼキショウ、ヌカボ、ノハナショウブ、フトイ、ヤマブキショウマ
(花そろそろ終わり)イヌガラシ、ウキヤガラ、オニタビラコ、オヘビイチゴ、キショウブ、クサノオウ、スイバ、チョウジソウ、ツメクサ、トウバナ、ハルジオン、ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴ

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕ササグモ、オオシロカネグモ、ゴミグモ、マミジロハエトリ
〔昆虫〕
 トンボ類…クロイトトンボ、オオイトトンボ、ギンヤンマ、クロスジギンヤンマ、ショウジョウトンボ
 カメムシ類…アメンボ、オオアメンボ、ヨコズナサシガメ、ヤニサシガメ、ハリカメムシ、オオクモヘリカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、マルカメムシ、ウズラカメムシ、クサギカメムシ、エサキモンキツノカメムシ、シロオビアワフキ幼虫、モモコフキアブラムシ
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ幼虫、カラスアゲハ成虫・幼虫、モンシロチョウ、キタキチョウ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、テングチョウ、ツマグロヒョウモン、コミスジ、アカボシゴマダラ、ヒメジャノメ、ナワキリガ幼虫
 甲虫類…ナミテントウ幼虫、トホシテントウ、クロウリハムシ、コフキゾウムシ、オジロアシナガゾウムシ
 ハチ類…ヒゲナガクロハバチ幼虫、セグロカブラハバチ、ホウネンタワラチビアメバチ繭、ミズホヤドリコハナバチ、コマルハナバチ、クマバチ、アミメアリ
 ハエ類…マガリケムシヒキ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブsp.。アシブトハナアブ、キンバエsp.
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、アオサギ、カルガモ、ドバト
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、クサガメ、カナヘビ、ミスジマイマイ、キセルガイsp.、オカダンゴムシ

 写真はドクダミの花、ノハナショウブの花、ナガバハエドクソウの花です。
 ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の多年草で、この時期どこにでも花が見られ、薬草としてもお馴染みです。漢方では「十薬」と呼ばれます。葉の強烈な臭気も印象的です。この悪臭の成分に殺菌作用があり、薬をもんでおできに貼ると化膿菌が死んでおできが治るのですが、昔の人はおできは体の毒が吹き出すためと思っていました。それを治す薬草、すなわち毒を抑えると言う意味の「毒矯め(どくため)」が訛ってドクダミとなったと言われています。有性生殖は行わず、卵細胞が受精せずに発達して種子を形成します(単為生殖)。園内各所で見られます。
 ノハナショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草です。初夏の湿原を彩る代表種です。水生植物園では同じ仲間のカキツバタ、アヤメはすでに花の時期を終え、キショウブも最盛期を過ぎ、ノハナショウブが見頃を迎えています。ノハナショウブという名は葉がサトイモ科のショウブに似て、美しい花を咲かせる野生のハナショウブという意味で、数多くの園芸品種のあるハナショウブの原種です。
 ナガバハエドクソウはハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草です。ハエドクソウという名前のいわれは、「蝿毒草」と書き、根のしぼり汁をハエの殺虫剤として用いたことからです。名前に似合わず小さなかわいい花を付け、花穂の下から咲き上がります。園内各所で見られます。これから咲くハエドクソウとの相違点は、ナガバハエドクソウの葉の基部がくさび形〜円形で葉柄は短いのに対して、ハエドクソウの葉の基部が切形で長い葉柄を持つことなどで、見分けられます。
ドクダミの花
ドクダミの花
ノハナショウブの花
ノハナショウブの花
ナガバハエドクソウの花
ナガバハエドクソウの花
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