生物記録情報

2014.6.19
生物記録情報
 現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。
 
〔樹木〕
(咲き始め)エビヅル、カラタチバナ、ノブドウ、ヤブコウジ
(花の見頃)アカメガシワ、ガクアジサイ、ケンポナシ、センリョウ、タマサンゴ、ナンテン、ムクロジ
(花そろそろ終わり)サカキ(武蔵野コース)、ヒトツバハギ、ムラサキシキブ、ヤブニッケイ

〔草〕
(咲き始め)アズマカモメヅル、シロネ、タケニグサ、チダケサシ、ヌスビトハギ、ネジバナ、ノカンゾウ、ハエドクソウ、ハグロソウ、ハンゲショウ、ミズヒキ、メヤブマオ
(花の見頃)アサザ、イヌヌマトラノオ、ウマノミツバ、オオチドメ、オカトラノオ、キツネノボタン(水鳥の沼付近)、クガイソウ、クサフジ、ケキツネノボタン(水生植物園)、コバノカモメヅル、コヒルガオ、シロツメクサ、タカトウダイ、チゴザサ、トモエソウ、ナガバハエドクソウ、ニワゼキショウ、ヒメジョオン、フトイ、ママコノシリヌグイ、ヤマホタルブクロ
(花そろそろ終わり)アイイロニワゼキショウ(ルリニワゼキショウ)、オニタビラコ、クララ、コナスビ、トウバナ、ドクダミ、ノハナショウブ、ハルジオン、ハンカイソウ、ヤブレガサ

 動物は以下の通りです。
〔クモ類〕モエギザトウムシ、カタハリウズグモ、ササグモ、オオシロカネグモ、ゴミグモ、ナガコガネグモ幼体、アズチグモ
〔昆虫〕
 トンボ類…クロスジギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、コシアキトンボ
 バッタ類…ササキリ幼虫
 ナナフシ類…ナナフシモドキ
 カメムシ類…アメンボ、クサギカメムシ、アオバハゴロモ幼虫、ツマグロオオヨコバイ、イセリアカイガラムシ
 チョウ類…アオスジアゲハ、キアゲハ、モンシロチョウ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、テングチョウ、ルリタテハ、アカボシゴマダラ幼虫、ヒカゲチョウ、サトキマダラヒカゲ、キマダラセセリ、ビロードハマキ、オオナミモンマダラハマキ、クロキシタアツバ幼虫
 甲虫類…セマダラコガネ、サビキコリ、ハンノキハムシ幼虫
 ハチ類…ツマグロケンヒメバチ、ハラナガツチバチ、コマルハナバチ、クマバチ、アミメアリ、クロオオアリ
 ハエ類…マダラアシナガバエ、ホソヒラタアブ、ヒメヒラタアブsp.、キンバエsp.
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツバメ、コゲラ、アオサギ、カルガモ、キジバト、ドバト
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、クサガメ、ウシガエル、オカダンゴムシ、ミスジマイマイ

 写真はイヌヌマトラノオとオカトラノオの花、トモエソウの花、キアゲハです。
 イヌヌマトラノオとオカトラノオは、サクラソウ科オカトラノオ属の多年草です。花穂が直立せずに曲がっている様子を虎の尻尾に見立てて「トラノオ」と名付けられました。イヌヌマトラノオは同属のオカトラノオとヌマトラノオの交雑種で双方の中間的な特徴を持っています。オカトラノオは草原や山地などに生えるのに対し、ヌマトラノオは沼のほとりや湿地などに生えます。イヌヌマトラノオはオカトラノオのように花の数は多数で花穂は曲がりますが、葉はヌマトラノオに似て細身です。イヌヌマトラノオは水生植物園の湿地に見られ、オカトラノオは武蔵野植物園で見られます。7月初旬にはヌマトラノオも水生植物園で咲き始めます。
 トモエソウはオトギリソウ科オトギリソウ属の多年草です。漢字では「巴草」と書きます。1枚1枚の花弁が少しずつねじれていて、卍形(まんじがた)をしているところからこの名前が付けられました。日当たりの良い湿った草地に生えます。花の直径が5センチほどで、我が国のオトギリソウ科では最大です。一日花で、朝咲いた花が夕方にはしぼんでしまうのが惜しいような美しい花です。水生植物園で見られます。
 6月18日の午前中は小雨が降っていましたが、水生植物園ではキアゲハが葉に止まっているのが見られました。アゲハ(ナミアゲハ)と同じ黄色いアゲハで似ていますが、前翅の付け根が黒くなっていることで見分けられます。キアゲハの食草はセリ科の植物で水生植物園にはセリ科のノダケが多く生えています。この日は見つけることはできませんでしたが、幼虫をしばしば葉の上で見ることがあります。またキアゲハの卵と思われるものを多く見つけることができました。
イヌヌマトラノオとオカトラノオの花
イヌヌマトラノオとオカトラノオの花
トモエソウの花
トモエソウの花
キアゲハ
キアゲハ
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