生物記録情報

2018.3.1
現在の自然教育園内で見られる生物の情報をお知らせします。

 園内の見ごろ情報は1枚目の画像をクリックしてください。
 植物の開花リスト他は2枚目の画像をクリックしてください。
 3枚目の画像は2月の生物相調査の紹介です。

 生物相調査とは、園内の自然を継続的に把握するため、動物研究部・植物研究部とその研究協力者が、平成28年度から30年度の3年間で行っているものです。
 これは天然記念物及び史跡に指定された園内の生物の生育・生息状況調査を行うもので、文化財保護法に定められた採集・捕獲の許可を得ています。

 甲殻類調査では、対象の生物種にあわせ、プランクトンネットやタモ網を用いて採集します。また、微細なものについては落ち葉や枯れ枝などを持ち帰り、実体顕微鏡にて探索します。
自然教育園の水域にはヌカエビやスジエビなど、小型のエビ類が生息しています。

 この時期の蛾類調査では日没後、冬に活動するキリガやフユシャクを採集するために、糖蜜調査と園内の探索による見つけ採りを行います。
 今回は思わぬ成果として、本来狙っていたフユシャクのほかに、アケビコノハの越冬個体が見つけ採りによって確認されました。普段は前翅を閉じて枯れ葉に紛れ、外敵に見つかった場合は、黒紋のある鮮やかなオレンジの後翅を見せて威嚇することで身を守ります。

〔生物記録情報〕

《昆虫類》
  カマキリ類…オオカマキリ卵鞘、ハラビロカマキリ卵鞘、コカマキリ卵鞘
  カメムシ類…アメンボ
チョウ類…ムラサキシジミ、チャミノガ幼虫
  ハチ類…ハラナガツチバチsp.
  ハエ類…オオハナアブ、ツマグロキンバエ
  
《鳥類》ハシブトガラス、カワラヒワ、アオジ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、シロハラ、カワセミ、コゲラ、キジバト

《その他》ニッポンマイマイ、カナヘビ、クサガメ、ホンドタヌキ

園内の見ごろ情報
園内の見ごろ情報
植物の開花リスト他
植物の開花リスト他
2月の生物相調査
2月の生物相調査
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