附属自然教育園

閉じる

スタッフブログ

<<前年 | 翌年>>

<< 前月 | 2012年10月 | 翌月 >>

10月30日(火) 54年前の記録を読み返す
コウヤボウキが咲いています。こんにちは大澤です。

水生植物園は教育的配慮のもとに、武蔵野の自然を特徴づける動植物が鑑賞できるようにしています。
繰り返しの管理を持続するには、昔の記録を読み返すことがどうしても必要になる時があります。
最近、昭和33年(1958年)10月の水生植物園の柵杭番号と植物被度を調査した記録が見つかりました。この調査記録は研究者により大切に保存され続け水生植物園の管理手法に役立てられていたものです。

記録には手書きで水生植物園の一部が描かれていて、柵杭4本間隔でアルファベット記号で区域を分けてあります。上から見た図はどの植物がどれだけの面積を覆っているのかが記載され、また、真横から見た図は柵杭を基準に植物の高さ、植物のスケッチ、種名がひらがなで書かれています。

記載された種類や生育場所は現在とあまり変化がないことがわかりました。常に人の手によりこまめに管理されてきた裏付けにもなります。
この記録は54年間の水生植物園の変化の様子を知る上で大切な資料となっています。


ページトップへ

10月25日(木) 写真展「昭和20〜40年代の自然教育園及びその周辺」
こんにちは、浦本です。

園の入口にある、教育管理棟の展示ホールでは、10月17日(水)〜11月25日(日)まで、写真展「昭和20〜40年代の自然教育園及びその周辺」を開催しています。

本写真展は、自然教育園開園(昭和24年開園)からの園内の自然の移り変わり、首都高速道路の建設及び開通、目黒駅から白金台周辺の町並みなどの写真を、園所蔵の写真及び皆様から寄せられた写真を展示しています。

ページトップへ

10月14日(日) プラチナヒルズフェスティバルに参加
石川です。本日、自然教育園の隣りのどんぐり児童遊園で「プラチナヒルズフェスティバル」が開催されました。

これは昨年、白金台2丁目商栄会がプラチナヒルズ商栄会に改称したのを機にはじめたもので、今回が2回目です。自然教育園では商栄会と連携して、ブースを出展して、国立科学博物館及び自然教育園の広報を行い、園の催しで作る工作物の体験をしていただき、さらに、自然教育園での催しの受付をしました。
自然教育園の催しは自然教室「飛ぶタネのふしぎ」を2回、園内散策「みんなで自然教育園を歩こう」を1回実施しました。

商栄会ではポスターやパンフレットを作成して地元に配布し、自然教育園でも柵にポスターを掲示し、パンフレットをお客様に提供しました。地元商店会と連携した事業をすることにより、少しでも地元のファンと理解者を増やしていければと考えています。


ページトップへ

10月5日(金) オオミスジコウガイビルとミミズ
久々に園内でアオオサムシを見つけました。
こんにちは、大澤です。

見廻中オオミスジコウガイビルがミミズを捕食するのを目撃しました。
(@写真右下)コンクリートの境の地面から1匹のミミズが出てきた直後、オオミスジコウガイビルはミミズに近づき喰らいつきました。

ミミズは地面に素早く引っ込み、オオミズジコウガイビルもミミズにゆっくり巻き付き、やがてミミズの動きがにぶくなりました。
やはりオオミズジコウガイビルが肉食でミミズを捕食する習性があったのです。
オオミズジコウガイビルは、東南アジア原産の外来種と考えられていますが、1982年当時は、東京周辺だけでしたが、現在では本州全域・四国・九州と分布を広げています。

ところでミミズ(A写真)は、環形動物で自然教育園では14種類が確認されています。
おもに土の中をすみかにして落ち葉を食べて生活しています。
環のような口から細かい落ち葉を食べて、肛門から団粒状の糞を排出します。排出された糞は地面に盛り上がりますので、落ち葉掃きや教材園手入れの度に所々で見つかります。

また、リンや窒素などの栄養も含んでいるため肥えた豊かな土壌となります。
ミミズがいるからこそ、植物が育ち動物が生きていけるのです。
子供の頃は、釣り餌のミミズをキジ≠ニ呼ぶことがありました。




ページトップへ

copyrights