生物記録情報

2009.10.14
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はキチジョウソウの花、オオニガナの花、ガマズミの実です。
 キチジョウソウは「吉祥草」と書き、これを植えた家で吉事があると花が咲くといういわれから、名前が付けられました。ユリ科の常緑多年草で、樹林内の木陰に生えます。路傍植物園、ひょうたん池の前、館跡コースで見られます。
 オオニガナはキク科フクオウソウ属の多年草で、近畿地方以北の本州の里山から低山の湿地に生えます。大きいニガナという意味ですが、ニガナとは同じ仲間ではありません。絶滅危惧種で、環境省ではU類、東京都ではAランクにされています。水生植物園で見られます。
 ガマズミはスイカズラ科の落葉低木で、赤い実が目立ちます。名前の「ガマ」の意味は不明ですが、「ズミ」は「酸実」と書き酸っぱい実のことです。赤い実は鳥に食べられ散布されます。路傍植物園、武蔵野植物園など園内各所で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め) コウヤボウキ
(花の見頃) サザンカ、チャノキ
(花そろそろ終わり) サネカズラ
(実の見頃) アオツヅラフジ、イイギリ、ガマズミ、カラタチバナ、クサギ、クヌギ、コナラ、ゴンズイ、サワフタギ、シラカシ、シロダモ、スダジイ、ツクバネガシ、ツルウメモドキ、ノイバラ、ノブドウ、ヒサカキ

〔草〕
(花の見頃) アキノウナギツカミ、アメリカセンダングサ、イヌタデ、オオニガナ、キセルアザミ、キチジョウソウ、コメナモミ、ササガヤ、シラヤマギク、シロヨメナ、タイアザミ、ツリフネソウ、トダシバ、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ネズミガヤ、ノコンギク、ノハラアザミ、ハナタデ、ホトトギス、マルバフジバカマ、ヤブタバコ、ユウガギク、ワレモコウ
(花そろそろ終わり) ウリクサ、ゲンノショウコ、サワヒヨドリ、シュウブンソウ、ツユクサ、ノダケ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、ミゾソバ、ヤマハッカ
(実の見頃) アブラススキ、オギ、カラスウリ、キンミズヒキ、ススキ、ダイコンソウ、タマサンゴ、チカラシバ、ヌスビトハギ、ノブキ、ヘクソカズラ、ミズタマソウ、ミズヒキ、ヤブミョウガ
キチジョウソウの花
キチジョウソウの花
オオニガナの花
オオニガナの花
ガマズミの実
ガマズミの実
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