生物記録情報

2011.7.13
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヤマユリの花、タカトウダイの花、ツルニガクサの花です。
 ヤマユリはユリ科ユリ属の多年草です。日本特産の最大のユリで、美しい大輪の花を咲かせ、強い香りを放ちます。ヤマユリが多く咲く武蔵野植物園ではその香りが漂っています。ユリの名前の由来は、茎が高く伸びて重たげに花が咲き、風があたるとその花が揺れるからです。西洋では、このヤマユリを母種として多くの栽培種が生まれました。
 タカトウダイはトウダイグサ科タカトウダイ属の多年草です。名前の由来は昔の明かりを載せる台の形に似ていることからです。4月に花を咲かせていたノウルシ(2011.4.13の植物見頃情報)と同じ仲間で花の作りはよく似ています。水生植物園で見られます。
 ツリニガクサはシソ科ニガクサ属の多年草です。よく似たニガクサは湿地に多く、葉の基がハート形、がくには腺毛がないが、本種は林縁に多く、葉の基がくさび状にとがり、がくに細かい腺毛が密生しています。ニガクサという名前は苦い草の意味ですが、この草には苦味はなく、風邪に効く薬草としての効能からついたのでしょう。地下に送出枝を出します。路傍植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)マンリョウ
(花の見頃)タマサンゴ、トウネズミモチ、ヤマハギ、リョウブ
(花そろそろ終わり)カラタチバナ、センリョウ、ネムノキ、ヤブコウジ

〔草〕
(咲き始め)オオチドメ、コガマ、サガミラン、ジャノヒゲ、ソクズ、ダイコンソウ、ツユクサ、ヌマトラノオ、ヘクソカズラ、ミズヒキ、ミソハギ、ユウガギク
(花の見頃)アサザ、イヌヌマトラノオ、オオバギボウシ、オニドコロ、クサノオウ、ケキツネノボタン、サワヒヨドリ、シオデ、シロネ、タカトウダイ、タケニグサ、ツルニガクサ、ノカンゾウ、ハエドクソウ、ハグロソウ、ハンゲショウ、マヤラン、メヤブマオ、ヤブカンゾウ、ヤブマオ、ヤブミョウガ、ヤマユリ、ヨウシュヤマゴボウ
(花そろそろ終わり)アイイロニワゼキショウ、キツネガヤ、クサフジ、シロツメクサ、チゴザサ、チダケサシ、ヒメジョオン、ミツバ
ヤマユリの花
ヤマユリの花
タカトウダイの花
タカトウダイの花
ツルニガクサの花
ツルニガクサの花
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