現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
　写真はヤマホトトギスの花、ムカゴイラクサの花、本日見られたチョウ類です。
　ヤマホトトギスはユリ科ホトトギス属の多年草です。「ホトトギス」という名前は花びらにある紫色の斑紋が鳥のホトトギスの胸の斑紋と似ていることから付けられました。ヤマホトトギスは山にあるホトトギスという意味です。園内でこれから開花する同じ仲間の「ホトトギス」は花被片が斜め上に開くのに対し、「ヤマホトトギス」は強く反り返るのが特徴です。茎先と葉腋から散房花序を出します。路傍植物園と武蔵野植物園で見られます。
　ムカゴイラクサはイラクサ科ムカゴイラクサ属の多年草です。イラクサは「棘草」と書き、この仲間は葉や茎に棘があり触ると痛いことから、また、葉腋にむかごを付けるので、この名前があります。雌雄同株で、雌花序は茎の先に付きますが、雄花序は葉の下に付きます。地味な花ですが、水鳥の沼周辺の道端では近年株が増えています。
　台風一過のよく晴れた水生植物園では何種類かのチョウが見られました。


〔樹木〕
（花の見頃）ヤマハギ
（実の見頃）エノキ、クサギ、ケンポナシ、ゴンズイ、タマサンゴ、ヒメグルミ、ムクノキ

〔草〕
（咲き始め）アキノウナギツカミ、カリガネソウ、チカラシバ、ツリフネソウ、フタバハギ、マヤラン、ヤブマメ
（花の見頃）アカネ、アブラススキ、ウリクサ、オオバコ、オトコエシ、オヒシバ、カゼクサ、ガンクビソウ、キツネノマゴ、クズ、ゲンノショウコ、コメヒシバ、サワヒヨドリ、シモバシラ、シュウブンソウ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、ススキ、スズメノヒエ、タイアザミ、チヂミザサ、ツユクサ、ツルボ、トラノオスズカケ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ノダケ、ノハラアザミ、ヒガンバナ、ヒメジソ、ヒヨドリジョウゴ、ヒヨドリバナ、フジバカマ、ボントクタデ、マツカゼソウ、ミズヒキ、ムカゴイラクサ、ヤブタバコ、ヤマハッカ、ヤマホトトギス、ユウガギク、ヨモギ、ワレモコウ
（花そろそろ終わり）アキカラマツ、イノコズチ、エゾアブラガヤ、カナムグラ、カラムシ、キンミズヒキ、ギンミズヒキ、コバノカモメヅル、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツルマメ、ヌスビトハギ、ノシラン、ハグロソウ、ハシカグサ、ミソハギ、モミジガサ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ
（実の見頃）カラスウリ、キンミズヒキ、ダイコンソウ、ヌスビトハギ、ノブキ、ホウチャクソウ、ヤブミョウガ、ヨウシュヤマゴボウ

　見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
　チョウ類…アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメ、サトキマダラヒカゲ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ、コミスジ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ
　トンボ類…シオカラトンボ、アキアカネ
　セミ類…アブラゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ
　ハチ類…クマバチ、ハラナガツチバチ、コガタスズメバチ、ホソアシナガバチ
アブ類…ホソヒラタアブ
バッタ類…コバネイナゴ、ショウリョウバッタ、アオマツムシ、ツヅレサセコオロギ
その他…アメンボ

〔クモ類〕
ジョロウグモ、ナガコガネグモ、ジグモ、ハナグモ

〔鳥類〕
　スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス、カルガモ
カワセミ

〔その他〕
　カナヘビ、ウシガエル、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ