生物記録情報

2012.10.3
 現在の自然教育園内の主な生物の見頃情報をお知らせします。
 写真はシロバナサクラタデ、ヒヨドリジョウゴ、ヨシの花です。
 シロバナサクラタデはタデ科イヌタデ属の多年草です。園内にこの仲間は多く、他にハナタデ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、ボントクタデがあり、花を咲かせています。シロバナサクラタデは湿った草原に生えます。名前は同じ仲間のサクラタデに似て花が白いと言う意味です。水生植物園で群落となっています。
 ヒヨドリジョウゴはナス科ナス属のつる性の多年草です。白い5枚の花弁をもち、反り返ります。真っ赤に熟す果実は有毒です。ヒヨドリがこの果実を好んで食べることから、この名が付けられたとされていますが、実際には冬の間残っていることも多いです。路傍植物園などで見られます。
 ヨシはイネ科ヨシ属の多年草です。ヨシはもともと『アシ(青しから由来するという説あり)』と呼ばれていましたが、アシというのは『悪し』とも通じるために反対語の『良し』の名が使われるようになったそうです。湖岸・河川の下流域・干潟の陸側などに大群落を作ります。ヨシの茎は古くからすだれや茅葺き屋根など、様々な形で利用されてきました。園内では水生植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)チャノキ
(花の見頃)サネカズラ
(花そろそろ終わり)ヤマハギ
(実の見頃)ガマズミ、コナラ、ゴンズイ、シラカシ、スダジイ、ツクバネガシ、ムクノキ

〔草〕
(咲き始め)アキノウナギツカミ、アメリカセンダングサ、イヌショウマ、クワクサ、コブナグサ、テンニンソウ、ノガリヤス
(花の見頃)アカネ、アブラススキ、イヌコウジュ、ウリクサ、オトコエシ、オヒシバ、カゼクサ、カラスノゴマ、カリガネソウ、キセルアザミ、キツネノマゴ、キバナアキギリ、ゲンノショウコ、サワヒヨドリ、シモバシラ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、シロバナサクラタデ、ススキ、タイアザミ、チカラシバ、チヂミザサ、ツユクサ、ツリフネソウ、トダシバ、トラノオスズカケ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ネズミガヤ、ノダケ、ノハラアザミ、ハナタデ、ヒガンバナ、ヒメジソ、ヒヨドリジョウゴ、フジバカマ、フタバハギ、ママコノシリヌグイ、ミゾソバ、ヤブタバコ、ヤブマメ、ヤマハッカ、ユウガギク、ヨシ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)イノコズチ、エゾアブラガヤ、オオバコ、オオヒナノウスツボ、オトギリソウ、カナムグラ、キンミズヒキ、シュウブンソウ、スズメノヒエ、ダイコンソウ、タカトウダイ、ツリガネニンジン、ツルボ、ヌスビトハギ、ハグロソウ、ハシカグサ、ヒヨドリバナ、ボントクタデ、マツカゼソウ、ミズヒキ、ムカゴイラクサ、モミジガサ、ヤブミョウガ、ヤブラン、ヤマホトトギス、ヨモギ
(実の見頃)タマサンゴ、ホウチャクソウ

 見られた昆虫、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 バッタ類…エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、アオマツムシ、ヒロバネカンタン、カネタタキ
 カメムシ類…アメンボ、ヨコズナサシガメ、ミンミンゼミ
 チョウ類…クロアゲハ、キチョウ、ヤマトシジミ、キタテハ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、コミスジ、イチモンジセセリ、ホシホウジャク
 ハチ類…ハラナガツチバチ、ミカドトックリバチ、コガタスズメバチ、キイロスズメバチ、クマバチ
 ハエ類…ホソヒラタアブ.、ヒメヒラタアブ、シマハナアブ、オオハナアブ、ツマグロキンバエ
〔クモ類〕…オナガグモ、ジョロウグモ、ナガコガネグモ
〔鳥類〕ハシブトガラス、スズメ、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、コゲラ、キジバト、ドバト
〔両生爬虫類〕クサガメ
〔その他〕メダカ、モツゴ、ヨシノボリ、スジエビ、アメリカザリガニ、ミスジマイマイ
シロバナサクラタデの花
シロバナサクラタデの花
ヒヨドリジョウゴの花
ヒヨドリジョウゴの花
ヨシの花
ヨシの花
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