生物記録情報

2011.8.24
 現在の自然教育園内の主な植物の見頃情報をお知らせします。
 写真はヤブランの花、センニンソウの花、オオヒナノウスツボの花です。
 ヤブランはユリ科ヤブラン属の常緑多年草です。藪に生え、葉がランの仲間に似ているためこの名が付けられましたが、花の形を見ればランでないことは明らかです。薄紫色の小さな花が穂状に咲きます。園内各所で見られます。
 センニンソウはキンポウゲ科センニンソウ属の半木本性のツル植物です。水生植物園と中央湿地の間の道の、中央湿地側のヤマブキにからみ、美しい白い花をたくさん咲かせています。「仙人草」という名は、実につく長い白毛を仙人の髭に見立てたものです。
 オオヒナノウスツボはゴマノハグサ科ゴマノハグサ属の多年草です。長い変わった印象の名前ですが、「大雛の臼壷」と書きます。これは特徴のある花の形からつけられた名前で、まるで餌をねだる雛が口を開いているように見えることからです。武蔵野植物園で見られます。

〔樹木〕
(咲き始め)センニンソウ
(花の見頃)エビヅル、サネカズラ、ノブドウ
(花そろそろ終わり)クサギ

〔草〕
(咲き始め)キツネノマゴ、シラヤマギク、シロバナキツネノマゴ、ツルマメ、トラノオスズカケ、ノシラン、ノハラアザミ、ハシカグサ、ヒヨドリバナ、ミゾソバ、モミジガサ、ヤマハッカ、ユウガギク
(花の見頃)アキカラマツ、アズマカモメヅル、イノコズチ、ウリクサ、エゾアブラガヤ、オオヒナノウスツボ、オニドコロ、カナムグラ、ガンクビソウ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、コバギボウシ、コバノカモメヅル、コヤブタバコ、サワヒヨドリ、シロネ、ダイコンソウ、ツユクサ、ツリガネニンジン、ナガボノアカワレモコウ、ナガボノシロワレモコウ、ナンバンギセル、ヌスビトハギ、ノブキ、ハグロソウ、ヒヨドリジョウゴ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、マツカゼソウ、ミズヒキ、メハジキ、ヤブガラシ、ヤブラン、ヨウシュヤマゴボウ、ワレモコウ
(花そろそろ終わり)イヌヌマトラノオ、カラスウリ、キキョウ、キツネノカミソリ、ケキツネノボタン、スズメノヒエ、タカトウダイ、ヌマトラノオ、ヒメヤブラン、ミズタマソウ、ミソハギ、ミョウガ、メヤブマオ、ヤブミョウガ

 見られた昆虫、クモ、鳥類、その他の動物は以下の通りです。
〔昆虫〕
 チョウ類…アオスジアゲハ、アゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、キチョウ、サトキマダラヒカゲ、ヤマトシジミ、ツマグロヒョウモン、アカボシゴマダラ、コミスジ、イチモンジセセリ、キマダラセセリ
 トンボ類…ギンヤンマ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ
 セミ類…ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、アブラザミ、ツクツクボウシ
 ハチ類…クマバチ、コンボウヤセバチ、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、ミカドトックリバチ、ハラナガツチバチ、ハラアカハキリバチヤドリ
その他…アメンボ、オオカマキリ

〔クモ類〕
ジョロウグモ、コガタコガネグモ、ナガコガネグモ、ジグモ

〔鳥類〕
 スズメ、メジロ、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシブトガラス、カルガモ
ダイサギ

〔その他〕
 カナヘビ、ウシガエル、クサガメ、メダカ、ヨシノボリ、モツゴ、スジエビ、アメリカザリガニ

ヤブランの花
ヤブランの花
センニンソウの花
センニンソウの花
オオヒナノウスツボの花
オオヒナノウスツボの花
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